台風や地震など、自然災害の多い日本。さらに南海トラフ地震のような大きな地震も予測されており、いつ誰が被災者になるか分からないのが現状です。
やはり災害に備えて、防災グッズはしっかり備えておきたいもの。
ここでは必要最低限の防災グッズはどういったものか、さらにおすすめの防災グッズ商品について紹介します。
1.最低限必要な防災グッズは12種類
一言で防災グッズといっても種類はたいへん多く、全てを用意するのはかなり難しいことです。
まずは避難をする時に運び出せる量の、持ち出し用防災袋を準備するのがよいでしょう。
中に入れるのは、被災直後に最低限必要な防災グッズ。まずは3日間、自給できる量を緊急持ち出し袋として備えましょう。
さらにそれとは別に、2週間分の食料や防災グッズを蓄えておくのがベストです。
それでは最低限必要な防災グッズ12点を紹介します。
・リュックサック
・非常食
・保存水
・スマホ・充電器
・簡易トイレ
・ウェットティッシュ
・タオル
・マスク
・レインコート
・アルミブランケット
・ホイッスル
・現金
2.それぞれのグッズの選び方
それでは最低限必要な防災グッズの選び方について、一つずつ紹介します。まだそろえていない人は、こちらを参考にして選ぶと安心です。
2-1.リュックサック
・大人1人につき1つ
・反射材が付いている
・防水機能のあるもの
・容量20L以上
・体格に合ったもの
最低限必要な防災グッズをすべて、このリュックに収納しておきます。
被災時の天気は晴れとは限らないので、中の防災グッズが濡れないように、防水機能があるリュックを選ぶとよいでしょう。
また停電して、真っ暗な中を避難することも。反射材が付いているものを選ぶと事故に遭う危険を少しでも回避できます。
またお年寄りや力のない人は、キャスターが付いたリュックを選ぶと運ぶのがかなり楽に避難可能です。
2-2.非常食
・1人につき3食分
・栄養補給を考えながら、できるだけ好きなものを
・乳児のミルクや離乳食など
避難所がすぐに開設され、食料が支給されるとは限りません。
また、そもそも避難所まで行きつけない場合もあります。
3日分の食料を蓄えておくと安心です。
とくにアレルギーのある人は、支給されるものが食べられない場合もあります。必ず自分で用意しておきましょう。
2-3.保存水
・1人につき500mlを3本
・5~7年保存できるもの
水に関しても食料と同じように、すぐに給水されるわけではありません。
空腹よりも苦しいのがのどの渇き。脱水症にならないためにも、最低限の量を確保しておきましょう。
2-4.スマホ、充電器
・大人1人につき、どちらも1個ずつ
・スマホには懐中電灯、ラジオ、防災アプリをダウンロードしておく
・乾電池式充電器(乾電池も)とモバイルバッテリーどちらも用意するのがベスト
・できれば水充電も
家族の安否確認に一番有効な携帯やスマホ。災害直後はつながりにくいので、充電が切れてしまい、なかなか安否を確認できない場合もあります。
そこで長期保存が可能な乾電池式充電器と、フル充電しておけば大容量の充電ができるモバイルバッテリーの両方を準備しておくと安心です。
また水を入れて充電する非常用充電器も販売されています。
2-5.簡易トイレ
・1人につき5回分
簡易トイレは、洋式便座にセットして使うタイプと、渋滞時なども使える携帯できるタイプあります。
持ち出し袋には携帯できるタイプを準備して、それとは別に自宅で被災生活を送る時に使える、便座にセットするタイプも準備しておくと安心です。
女性が使いやすい女性用の簡易トイレもあります。
2-6.ウェットティッシュ
・1人につき1つ
・ノンアルコールの低刺激性
・大きいサイズ
何かと使えるウェットティッシュ。水道が止まっている時に、顔や体を拭くことができるように、低刺激で大きめのものを選ぶとよいでしょう。
トイレで用を足した後などに手を拭くのにも重宝します。
2-7.タオル
・1人につき1枚
・圧縮タオルや手ぬぐいなど、かさばらないもの
濡れた体を拭いたり、寒い時に首に巻いたり、アイマスク代わりに使ったり、何かと使えるのがタオルです。
2-8.マスク
・1人につき1パック
・個包装で防塵効果が高いもの
地震や水害の後は、粉塵が町中を舞うので、マスクは必需品です。
また避難所での感染症予防や、女性がノーメイクをカバーするのにも、さらに防寒対策としても役立ちます。
2-9.レインコート
・1人につき1組
・動きやすいセパレートタイプがおすすめ
体が濡れて体力奪われるのを防ぐためにレインコートは必要です。
100均などの安いレインコートですと、ボタン部分が壊れたりすることも。ある程度しっかりしたものを準備しましょう。
ワンピースタイプは動きづらく、足元がびしょびしょになります。セパレートタイプの動きやすいものを選びましょう。
2-10.アルミブランケット
・1人につき1枚
・頭と体がすっぽりおおえるサイズ
軽くて、薄くて、温かいアルミブランケットは防災グッズとして最適です。
小さすぎると防寒機能が不十分に。頭から足先までおおえるものを選びましょう。
2-11.ホイッスル
・1人につき1つ
・同時に複数の周波数が出る、大音量のもの
ホイッスルは、家屋やがれきの下敷きになって動けない時に使います。
防災用のホイッスルは遠くまで音が届くように作られており、声で助けを呼ぶよりも、相手に音が届きやすくなります。
また複数の周波数で音が出るホイッスルを使うことで、さらに気づいてもらえる確率が上がります。
2-12.現金
・1家庭で1万円程度
・千円札や小銭で
停電時は、クレジットカードやスマホ決済ができなくなります。
また現金が使えても、お釣りの準備ができないこともあるため、細かいお金を準備しておくことが大切です。
3.備えておきたい+αの防災グッズ
最低限必要な防災グッズがそろったら、+αのグッズをそろえて、さらに災害に対する備えを強化しましょう。(★は重要度を表します)
・手回し充電ラジオライト(1家庭に1つ) ★★★
・水無し歯磨きシート (1人につき1つ)★★★
・手袋 (1人につき1つ)★★★
・水無しシャンプー (1家庭に1本) ★★★
・ランタン (1家庭に1つ) ★★★
・トイレットペーパー (1家庭に1つ) ★★★
・救急セット (1家庭に1つ) ★★★
・ヘルメット※子供は必須(1人につき1つ)★★
・スリッパ (1人につき1つ)★★
・ゴーグル (1人につき1つ)★★
・着替え、下着 (1人につき1組)★
・寝袋 (1人につき1つ)★
・ウォーターバッグ (1家庭に1つ) ★ ※人数×2、3L
・使い捨ての食器、ラップ(1人につき1組)★
・乾電池 (機器の数による)★
・筆記用具(マジック、メモ、ペン1つずつ)★
4.最低限の備えができる防災グッズ10選
1つずつ自分でそろえていくのが大変な場合は、防災グッズがセットになっている、非常用持ち出し袋を購入する方法もあります。
ここでは、おすすめの非常用持ち出し袋をご紹介。子供やシニア、女性向けのセットもありますので、自分や家族に合ったセットを探してみてください。
4-1. お一人様用防災セット
内容:
①リュックサック
②LEDラジオライト
③アルファ米×3袋
④非常用飲料水500ml×3本
⑤えいようかん60g×5本
⑥多機能マルチツール
⑦非常用緊急簡易トイレ×3袋
⑧緊急手当9点セット
⑨レスキューシート
⑩作業用軍手
⑪非常用ホイッスル⑫発熱材セット
水と食料が入っているので、買い足さなくても、何とか3日間は生活ができます。
忙しくて、なかなか防災グッズをそろえられない人も、とりあえずこの袋が1つあれば安心です。
LEDラジオライトは、手回しでライト、ラジオ、スマホの充電ができる優れものです。
- お一人様用防災セット
4-2. 防災セット(災害対策30点セット)
内容:
①リュックサック
②緊急用ホイッスル
③2WAYドライバー
④ミニカッターナイフ
⑤お薬ケース
⑥予備袋(小銭入れ)
⑦筆記用具セット
⑧歯ブラシ×3本
⑨綿棒×20本
⑩マスク×3枚
⑪携帯用トイレ×3個
⑫ポリ袋45L×3枚
⑬紙皿×3枚
⑭プラカップ×5個
⑮割り箸×5本
⑯スプーン・フォークセット
⑰2WAY懐中電灯(乾電池別売り)
⑱ラバー手袋
⑲圧縮袋
⑳テープ(約12m)
㉑レインポンチョ(サイズ:120×100cm)
㉒EVAサンダル(フリーサイズ)
㉓アルミシート(約90×180cm/1.2m厚)
㉔アルミブランケット(約213×137cm)
㉕エア枕
㉖非常用給水バッグ(5L用)
㉗ラップ
㉘アルミホイル
㉙ボディタオル
㉚ティッシュペーパー
こちらのセットは、防災グッズが30点も入っていますが、お手頃な値段。家族の人数分そろえるにはぴったりです。
ですが水や食料品などは入っていません。水や食料品を買い足す必要があります。
- 防災セット(災害対策30点セット)
4-3. 防災グッズ セット 大容量
内容:
①撥水加工BOX型バックパック(止水ファスナー)
②防災リュック(サブバッグ)
③2way懐中電灯/ランタン(電池別売り)
④アルミブランケット
⑤アルミシート
⑥非常用給水バッグ5L
⑦エアー枕
⑧レインポンチョ
⑨EVAサンダル
⑩アルミホイル
⑪ラップ
⑫ホイッスル
⑬2wayドライバー
⑭ライター
⑮カッターナイフ
⑯予備袋
⑰筆記用具セット
⑱ポリ袋45L×3枚
⑲PEロープ 3m
⑳ラバー手袋
㉑布テープ
㉒ペーパートレー×3枚
㉓スプーン・フォークセット
㉔割りばし×5本
㉕プラカップ×5個
㉖綿棒×20本
㉗歯ブラシ×3本
㉘不織布マスク×3枚
㉙ボディタオル
㉚携帯用トイレ×3個
㉛ティッシュペーパー
㉜携帯充電対応ダイナモライト(USBケーブル、変換プラグ付)
㉝エアーマット
こちらは33点の大容量セットです。
エアマットもセットになっており、冷たい床で寝るつらさを少しでも解消してくれます。
グッズを収納しているリュックの他に、さらにもう1つサブのリュックもセットに入っているので、支給品の受け取りなどに役に立ちそう。
- 防災グッズ セット 大容量
4-4. YCB-10 子ども用防災バッグ
内容:
①バッグ本体
②子供用防災ずきん(防炎加工)
③子供用レインコート
④子供用作業手袋
⑤サンダル(サイズ19cm)
⑥ホイッスル
⑦子供用マスク×3枚
⑧アルミシート(180×90cm)
⑨懐中電灯(単3形乾電池3本別売り)
⑩名前シート
避難する時に、子供を怪我や寒さから守ってくれるセット。
子供は大人よりも体力がなく、肌も弱いもの。このセットにプラスして、おむつや下着類、防寒着などを入れておくとより安心です。
- YCB-10 子ども用防災バッグ
4-5. 防災 セット備えて安心”防災 基本セット 女性用
内容:
①リュック
②携帯ビデ
③歯みがきティッシュ
④お尻セレブWET
⑤マジックライス×2パック
⑥長期保存水500ml×2本
⑦緊急トイレ袋×2回分
⑧携帯ミニトイレ(尿専用)×3回分
⑨緊急絆創膏セット
⑩アルコール消毒綿
⑪使い捨てマスク×3枚
⑫3way防災ライト(電池別売り)
⑬緊急ブランケット
⑭ウェットティッシュ
⑮カイロ×2個
⑯軍手
⑰水溶性ティッシュ×5個
⑱7ホイッスル
女性が被災中に一番気になるのは、トイレなどの衛生。
水道がストップしてお風呂に入れない日が続き、デリケートゾーンの清潔が保てなくなるのは、女性にとってかなりつらいこと。
このセットには、ビデやお尻用のウェットティッシュ、歯磨きシートが入っています。
清潔を保てることで、少しでも気持ちが前向きに。
- 防災 セット備えて安心”防災 基本セット 女性用
4-6. 防災士が選んだ防災用品30点セット
内容:
①防災リュック
②緊急用ホイッスル
③2WAYドライバー
④ミニカッターナイフ
⑤圧縮袋
⑥予備袋
⑦筆記用具セット
⑧歯ブラシ×3本
⑨綿棒×20本
⑩マスク×3枚
⑪ 携帯用トイレ×3個
⑫45L用ポリ袋×3枚
⑬紙皿×3枚
⑭プラカップ×5個
⑮割り箸×5膳
⑯スプーン・フォークセット
⑰2WAY懐中電灯
⑱ラバー手袋
⑲お薬ケース
⑳布テープ
㉑レインポンチョ(約120×100cm)
㉒EVAサンダル(26cm)
㉓アルミシート(約90×180cm)
㉔アルミブランケット(約213×137cm)
㉕エアまくら
㉖非常用給水バッグ(5L)
㉗ラップ(30cm×20m)
㉘アルミホイル(25cm×8m)
㉙ボディタオル
㉚ティッシュペーパー
防災士が選んだ、災害発生時や被災生活に役立つグッズが30点入ったセットです。
こちらもお手頃な価格ですので、家族分揃えておくのにぴったりです。
非常食や水は入っていないので、買い足して万全に備えましょう。
- 防災士が選んだ防災用品30点セット
4-7. 防災セット シニア向け一次避難セット
内容:
①避難用ワンショルダーバッグ
②防災ヘルメット
③強力9光ライト
④カンパン
⑤水
⑥レインコート
⑧軍手
⑨緊急用ホイッスル
⑩お薬手帳カバー
⑪お薬ポーチ
⑫傷バン(大×2、小×2)
⑬防寒アルミシート
⑭ポケットティッシュ
シニア向けの防災セットです。
体力のないお年寄りのために、一時避難に使うものを厳選して、軽量なものになっています。素早く動けないお年寄りの安全を守るために、ヘルメットもセットに。
お年寄りは、普段から薬を飲んでいる人が多くいます。お薬手帳や薬入れが付いているので、何日分か入れておくと安心です。
- 防災セット シニア向け一次避難セット
4-8. レディース防災セット
内容:
①非常用リュック
②強力9光ライト
③緊急用ホイッスル
④防災手帳(防災ハンドブック・IDカード付)
⑤静音エマージェンシーアルミブランケット
⑥スライダー付き収納ポーチ
⑦緊急携帯トイレ×3回分
⑧非常用ウエットタオル
⑨ウェットティッシュ
⑩キズバン
⑪綿棒×10本
⑫ソーイングセット
⑬衣類収納巾着袋
⑭あぶら取り紙
⑮使い捨てカイロ×2個
⑯生理用ナプキン×8個
⑰シャンプー手袋×2個
⑱ペーパー歯みがき×5回分
⑲ポケットティッシュ×2個
⑳ポリラップ
㉑マスク
女性の必需品をセットに取り入れた、女性向けの防災袋。
最低限必要な防災グッズはもちろん、生理用ナプキン、あぶらとり紙、ソーイングセットなど女性目線のグッズが充実しています。
シャンプー手袋は、手袋をはめて、頭髪を拭くとシャンプーできる優れもの。
- レディース防災セット
4-9. 厳選!非常持出セット
内容:①非常用持ち出し袋
②スマホ対応ダイナモチャージングラジオライト
③乾パン
④生命のパンあんしん
⑤防災用プラボトルドロップス
⑥山梨の天然水500ml×2本
⑦静音エマージェンシーブランケット
⑧緊急用ホイッスル
⑨給水バッグ3L
⑩救急セット
⑪プレスタオル
⑫防災用ウェットティッシュ
⑬コンパクトトイレ×2回分
⑭ワンタッチ携帯トイレ×2個
⑮簡便エアーマット
⑯簡易ポケットコート
⑰軍手
⑱サージカルマスク×7枚
⑲ポケットティッシュ
最低限必要なものを厳選して、避難する時に負担にならない重さにした持ち出し袋です。
水や非常食もセットに入っているので、これだけあればかなり助かります。手
回しで充電するライト付きラジオは、スマホも充電可能です。
エアーマットもセットになっていますが、これがあるのとないのでは、ずいぶんと体への負担が違ってきます。
- 厳選!非常持出セット
4-10. 緊急避難セット(KNE-150)
内容:①非常持出袋・防炎ターポリン製
②缶入カンパン100g
③純天然アルカリ7年保存水500ml×2本
④スーパーバランス6年(8本入)
⑤LEDラジオライト
⑥アルカリ単四乾電池
⑦非常用給水バッグ5L
⑧エマージェンシーポンチョ
⑨緊急トイレパック
⑩IDホイッスル
⑪救急セット
⑫防寒・保温シート
⑬取っ手付ゴミ袋30L
⑭ボールペン
⑮防災メモ
⑯すべり止め付軍手
⑰使い捨てスリッパ
⑱ブルーシート 1.8m×1.8m
⑲ウェットティッシュ 10枚入
⑳ダストマスク
㉑フェイスタオル
おしゃれなデザインのリュックに入ったセットです。玄関に置いてあっても雰囲気を壊しません。
水や食料品、簡易トイレなどの必要最低限のものから、筆記用具やブルーシートまで被災生活で使えるグッズがいろいろ入っています。
- 緊急避難セット(KNE-150)
5.まとめ
最低限必要な防災グッズについて紹介しました。
いかがでしたか。
おすすめの非常用持ち出し袋は、かなり役に立つものばかりですが、人それぞれ必要なものは違います。
ご紹介した持ち出し袋を基本にして、自分に必要なものを追加すると、被災時にかなり助けになるはずです。
ぜひご家庭に合った、防災セットを作ってみてください。備えあれば憂いなしです。